
教室では、引き続きクリスマス会に弾く曲の練習をしています。
クリスマス会はお楽しみ会みたいな物だし、会場も小さいから、練習の延長で・・と教える側は思っても、こどもたちにとっては、やはり人前で弾くことは緊張する事です。
それも大切な練習だとは思うのですが。
Mちゃんはいつもきちんと練習するし、少しずつですがいろいろな曲が弾けるようになってきました。
が、彼女は人前で弾くのがとっても苦手。
おととしのクリスマス会では、パパママおじいちゃんおばあちゃん大おばあちゃんまで、大応援団が見に来てくれましたが、演奏は大失敗。途中で止まってしまいやり直してやり直して、結局分からなくなってしまい、私が出て行って一緒にやって何とか終わらせる感じになってしまいました。
でも、去年の発表会では見事それを克服!立派に弾けました。
と思ったのですが、やはり前の失敗は、彼女の中では相当辛い思い出だったようです。
今日の練習も、出だしからバラバラした落ち着かない演奏。私が、
「どうしたの?なんだか落ち着かないね。」
というと
「だって・・・ドキドキするんだもん。」と
Mちゃん。
「私、人の前で弾くのがホントいやなの。ドキドキするから。」
「いつもと一緒で大丈夫。きちんと練習してあれば、ドキドキしても弾けるから。」
Mちゃん、ムッとした様子で
「でも前間違えたじゃん!」
「まあそういう事もあるでしょう。でもそれも勉強だよ。」
「なんの勉強??間違えるのはやだよ〜。」
そうだよね。大人だっていやなんだから、小さいあなたたちにはもっとキツイよね。
でも、失敗したことのない人は、それ以上にはなれないし。どうして失敗したか、それを一緒に考えて治していくのが勉強。多少失敗しても、くじけない強さを身につけるのも勉強。
それはピアノだけの事じゃなくて、すべてに通じる事だよ。
と、いいたかったけど、くどくど言っても今日のMちゃんには届かないかな〜と思い、とにかく褒めて褒めて、最後に飴も4つあげる大サービスで終わりにしました。
こどもによって、そういう事もすごく個人差があります。もう性格もありますね。
写真は、いっつも平常心、クールというかマイペースのKちゃん。
人前で弾く事も全く気にしないように見えます。
が、彼女なりに緊張するんでしょうね。
それぞれの持ち味を認めてあげることが必要だな、ととても思います。どの子も得意不得意あるんだから、それがいい悪いじゃないんだよ〜と、伝えられたらいいんだけど。